今日のお題は先生の「テレビでインターネットを利用できる日が来る」というお話について。


例えば、道で誰かと肩がぶつかったとき。

1.ヤクザだったら、あなたは逃げるかもしれません。
2.相手がイケメンだったりカワイ娘ちゃんだったら、逆にちょっと嬉しくなるかもしれません。
3.相手や自分が怪我をしたら、お金で解決するかもしれません。

目で捉える情報というものは、見聞きして想像した絵よりも刷り込み効果がとても強く、
マス・メディアの中でもテレビは特にその「情報力」を持っている、と私は考えています。
最近は視覚、聴覚だけでなく、3D映像で平衡感覚を操るようなモニターまで出現していますね。


上記の3つは、1暴力2容姿3経済力を例に挙げてみました。
いずれも情報を媒体として、他人を左右する力を持っているものです。
私はこのテレビを含めた新聞、週刊誌等のマス・メディアが視聴者側を操るために、
造った情報を流していると感じることが多々あります。
対して、インターネットはこういうブログを含め、個人が自由に情報を発信できる場所、という雰囲気があります。



20年近くも前になりますが、八名信夫が青汁を飲んで「まずい!」とハッキリ言う宣伝が大いにウケました。
それは今までの流れを逆に行く斬新さが目立つ、という効果を利用したものに間違いないでしょう。
…ということは、今から20年前も、テレビでは言いたいことを言えない流れができていた事になります。


例えば3.11の東北の大震災に伴う、原発事故の危険性について、私は広瀬隆氏の出演した「ニュースの深層」で初めて知りました。
毎週反原発の運動が都内で行われている事実も、世界から線量計が寄付されているのに政府や東京電力に没収されている事実も、
何故かメディアには取り上げられないので、知らない人は多いのではないでしょうか。
実際、私達が受け取った情報のほとんどは被災地の惨状という情報ばかりで、放射性物質が首都圏へ届く可能性については知らされませんでした。
少なからず「正確な情報を素早く流してくれる便利な道具」という認識を持つから、お金を払ってテレビを買うのに、現実は残念なものです。



人間は息を吸うのと同じように、他を支配する欲求があると思います。
上記の1は、アラブの春や日本の領土問題を見れば近代でも身近なものですね。
2は例えば音楽業界に跋扈するアイドルユニット、3は資本主義そのものだと思います。
現在は年金だの詐欺だので搾取されても、黒幕の張本人は簡単には見えないようなシステムが複雑に作りこまれています。
テレビはそのための道具の一部として利用され、話の焦点をずらしたり、悪い話を伏せる作為を感じ取れます。



そのルールをインターネットの世界でも使われたら、私達は自分たちの意見すら言えなくなるのではないかと思うのです。
テレビで流れた商品に興味を持った消費者が、そのままテレビのモニターを使って商品について調べたとして…。
調べた先の情報、というものにスポンサーが何も手を回していないとは考えにくいですよね。
商品についての悪い情報は検索からはじかれたり、過大評価した人に裏でお金がまわっていたり。
web業界で働くことを志す私達にとって危険だと感じる未来です。退くつもりは毛頭ありませんけど。


退屈な話を長々と失礼致しました。
書いても書いても文章力に不安がありますが、今はデザインの勉強しないとですよね!